のーたいとる

KADOKAWA✕はてな より今冬リリース予定の新・小説サイト http://kaku-yomu.kadokawa.jp/ 第一回のコンテストに参加するための準備ブログ。習作、雑記などをアップ予定です。

アイデア 願望機

前日挙げた中の「パワーストーン」にピンときた。雑誌の最後とか、新聞のチラシにある
「これのおかげで宝くじが当たった!」
「モテ期到来!」
「おまけに身長が10センチ伸びた!」
とかいうアレ。
ちょっとググったらでよるでよる。凄いなこれは。ガチャガチャで出てきそうな数珠繋ぎのブレスレットがツェーマンエン近くするぞ…
まあ逆に100円位だと効果も無さそうな気がしてしまうから、売る側としてはこれでいいのか?

まあそれはさておき、主人公は藁にもすがる思いでパワーストーンを購入してしまう。
もちろんそれは偽物(?)だけど、なんやかんやのアクシデントで取り違えて本物のパワーストーンを手に入れる。
その石は願望機を巡る戦いの参加権のような物。他の参加者から奪って7つ揃えるとドラゴンボールのようにどんな願いも叶えてくれる…とか。

うーむ「パワーストーン」という響きは胡散臭くていいんだけど、願望機としては別の呼び名が欲しいな

アイデア

テレビのクリスマスハプニング特集みたいなやつで、サンタクロースに扮したお父さんが煙突から落下して暖炉に妻が置いた「返し」のついた棒がケツに突き刺さる…というのをやっていた。

なんだろうね…「ケツに棒が刺さる」だけで面白いのに「クリスマスの夜」で「サンタのケツ」極めつけは「返し」ですよ。サイコーだなおい。

ではこんなアイデアはどうか。
○主人公は冒頭でケツにダメージを負い、そこからの出血を触媒にヒロインを召還する。
○触ることで傷を治す能力者を出して痔の触診みたいなことになる。(医療行為だからしょうがないね!)
○あるいは破壊と創造を司る魔法のバットみたいなアイテムを出してケツを回復する。
○ライバルと主人公は同じ痔持ちの表と裏。
○ラストはライバルのケツに魔法のバットを突っ込んで内側から破壊し尽くす。(すると外部からの攻撃には無敵みたいなキャラになるかも)

おお…ケツ一つだけで素晴らしいアイデアが湧水のように出てくるぞ。

どんだけケツが好きなんだよ俺は…

ログライン迷走中

女の子の手を握ったこともないブラック企業派遣社員のおっさんが、どんな願いも叶える願望機をめぐる戦いに巻き込まれ、召喚した姫騎士とともに夜の町で過去に戻るという願いを叶えるために殺し合いに参加するのだが、願望機が願いの10倍の災厄をもたらすこと知ったとき、彼は今を自信を持って生きることを学ばなくてはならない。ライバルの自身の欲望に忠実な完成された壮年が願望機を使って世界を滅ぼす前に。

 

「願望機」

「自身の欲望に忠実な完成された壮年」

は抽象が過ぎる。

 

「姫騎士」

「召喚」

 はもしかして別のものでもいいんじゃない?

 

あと「今を自信を持って生きること」ってなんだ!

 

とりあえず、「姫騎士」「願望機」あたりに当てはまりうる物を色々考えてみるテスト。BS曰く「そいつを片付ける下手な方法があるんだ!」片っ端から挙げていこう。

 

願望機

猿の手ドラゴンボール。魔法のランプ。聖杯。賢者の石。もしもボックス。流れ星。パワーストーン(身長が伸びてモテモテに!)カメオ。

あるいはおっさんの願い「時間を戻す」に該当する能力があればなんでもいいかもしれない。

そうなると…タイムマシン。タイムリープ。鷹の目の儀式。平行世界への移動?記憶だけを飛ばすならシュタインズゲートでやってたな…

 

姫騎士。というかもう姫騎士という呼称はやめよう。従属する姫ってなんだ。

これはもはや美少女騎士である必要がないんじゃないですかね。

一度抽象化するとすると、主人公に使役され「マスター」と呼ぶに値する間柄であればオッケー?

すると、メイド。秘書。部下。奴隷。ペット。召喚獣。使い魔。式神。弟子(主人公がバーの店主なら)客、バイト。(主人公を主人と認定した)ロボット。

 

今のところピンと来るのは弟子…?

主人公の父親を格闘家とかにして世界を放浪中とった唯一の弟子がヒロインで父が行方をくらまし主人公を頼りに来日とか…でもって主人公は激弱なのにヒロインは主人公がめちゃくちゃ強いと思い込んでるとか。

 

主人公見直し

セーブザキャットの逆襲 第四章 背筋を伸ばすに習って主人公の見直し

主人公の条件

「我々」に一番近い

いちばん大きな「変化の軌道」を持つ

最大の教訓を得る

いちばん変わることを嫌がっている

変わらなくてはならない必然性がいちばんある

 

すごいな…

キモくて金の無いおっさんは全て当てはまっているぞ。

 

それではおっさん物語中で動きだす欲求と要求は?

「欲求(触れられるもの)」

Aストーリーで展開する。

おっさんは過去に戻り、全てをやりな直せばひどい現実がどうにかなると思っている。また強くてニューゲームし、モテたいと思っている。現状に対する嘆きと諦め、過去に対する望郷の念がおっさんの欲求。

「要求(霊的なもの)」

彼は相棒の姫騎士に怒られ呆れられ時に褒められ諭され…今やらないやつは過去に戻っても同じだということを知る。何が足りない?自分を信じることだ。彼女はそんな彼の最初の友人となる。冗談で少々エッチな行為に及んでも怒って許してくれるくらいの。

ログライン見直し

返す返すもログライン見直し。

ログライン:キモくて金の無いおっさんが、美少女騎士を召喚して、どんな願いでも叶える願望機をめぐる闘いに巻き込まれる。

 

複雑ではないか?「願望機」という部分がまず伝わらない。というかしっかり考えてないから当たり前か…この部分の詳細なアイデアを練る必要があると。

皮肉は? 少年の冒険譚におっさんを据えたところに、ある。

主人公の欠落は? これは結局のところ「自信のなさ」だろうがそれが「キモくて金の無い」から読み取ることが出来るか?もっと抽象化する必要がある?

切迫した状況は? 「戦いに巻き込まれる」これはさっぱり伝わってこない。ここが肝ではない気もする。

 

またまたブレイク・スナイダー著、セーブザ・キャットの逆襲のテンプレートに流し込んでトラブルシューティングをしてみる。

「静止――死」の瞬間に「瀕して」、「欠落を抱えた主人公」は「第一ターニングポイント」へと入って行くのだが、「ミッドポイント」に来ると、彼は「提示されたテーマ」を学ばなくてはならない、「すべてを失う」前に。

 

女の子の手を握ったこともないブラック企業派遣社員のおっさんが、どんな願いも叶える願望機をめぐる戦いに巻き込まれ、召喚した姫騎士とともに夜の町で過去に戻るという願いを叶えるために殺し合いを始めるのだが、願望機が願いの10倍の災厄をもたらすこと知ったとき、彼は今を自信を持って生きることを学ばなくてはならない。ライバルの自身の欲望に忠実な完成された壮年が願望機を使って世界を滅ぼす前に。

 

んー。こうして見るとアイデアに煮詰まってない部分が多いのがよくわかる。

願望機って?

召喚?

姫騎士?

災厄の詳細は?

ライバルの目的、あるいは欲求、欠落は?

この辺が今後の課題というところかなあ。

 

 

 

プロット分析

タイトル:オーシャンズ11

ジャンル:金の羊毛

ログライン:刑務所から仮出所した泥棒ダニーが妻を取り戻すために様々なスキルを持つ仲間たちを集めてカジノの金庫から大金を盗み出す。

 

1 オープニングイメージ(1):

ダニーが仮出所。捕まる前に妻が出て行ったことを面接で告げる。

2 テーマの提示(5):

「目的は?」「勝つためには飛びっきりいい手で一発勝負するしかない」

3 セットアップ(1~10):

ダニーはかつての仕事仲間ラスティに会いに行く。賭け事指南を生業に生活しているラスティは生気がない。

4 きっかけ(12):

ダニーがラスティに計画を説明する。

5 悩みのとき(12~25):

ルーベンを仲間に誘うが、計画がいかに困難かを説明され拒否される。

しかしベネディクトの名前を出すことでルーベンも計画に乗る。

6 第一ターニング・ポイント(25):

ダニーは集めた仲間たちに言う「引き返すなら止めはしない」

一番若いライナス以外はダニーに続いていく。

ルーベンはライナスに言う「中へ入れ」

7 サブプロット(30):

ベネディクトがダニーの元妻テスと付き合っていることが明らかにされる。ダニーは彼女を取り戻すことが出来るのか?

8 お楽しみ(30~35):

仲間たちのスキルのお披露目。計画の内容、計画が時につまずく。その肝となる部分は視聴者には明かされない。

9 ミッド・ポイント:

ライナスの調査で、ベネディクトがいかに強敵かを知らされる。

10 迫り来る悪い奴ら(55~75):

ダニーはテスに接近し面が割れる。電気を止める仕掛けも使えなくなり、ソールの体調も悪い。

11 全てを失って(75):

ソールが心臓発作で倒れる。

12 心の暗闇(75~85):

バシャーの仕掛けでラスベガスの電気が30秒間ストップ。画面は暗闇に。

13 第二ターニング・ポイント(85):

金庫に侵入したダニーとライナス。ラスティはベネディクトに電話し、金庫の金を運び出すよう取引を始める。

14 フィナーレ(85~110):

監視カメラの映像すり替えでオーシャンズはベネディクトを出し抜き金を盗み出す。

ベネディクトはダニーとの会話の中でテスよりも金を選び、それをテスが監視カメラからの映像で見ている。(女よりも金を選び、その両方を失う)

州を離れたダニーはテスに見送られながら再び刑務所へ搬送される。

15 ファイナル・イメージ(110):

刑務所を出たダニーをラスティがテスを連れて迎えに来る。

 

面白い。ただ味方が頼もしすぎて緊迫感があまりなかった。

敵役は女(愛)よりも富や権力を優先し、そのために身を滅ぼすというのはこのプロットのよくあるパターンだ。

ジャンル見直し

ブレイク・スナイダーの提唱する10のストーリータイプ。

「わたキモ」のログライン「キモくて金が無いおっさんが、美少女騎士を召喚して、どんな願いでも叶える願望機をめぐる闘いに巻き込まれる」がどのジャンルに分類されるのか未だ悩み中。

 

とはいえ3つまでは絞れるので、この中のどれが一番ふさわしいのか考えてみる。

「金の羊毛」

条件1「旅、時間の経過などの道程が主人公の成長の境界線となっている」

条件2「主人公の道案内となる主人公に欠けた素質を持つ相棒、あるいはチームがある」

条件3「目的となる(原始的な欲求を満たす)報酬」

①願望機をめぐる戦いの時間

②召喚する姫騎士

③過去に戻りたい

全て満たしている。

 

「難題に直面した凡人」

条件1「無垢な主人公が望んでもいないやっかいな出来事に引きずり込まれる」

条件2「主人公を苦難の世界へと追いやる出来事が明白で、警告もなく訪れる」

条件3「生死をかけた戦いで、そこには個人、家族、グループ、社会の存続がかかっている」

①無垢…?といえば無垢な主人公が生死をかけた戦いに。

②曖昧だ。

③あてはまる。

少しあやしい。

 

「相棒愛」

条件1「不完全な主人公の物語であり、完全になるために他者を必要としている」

条件2「主人公が必要としている片割れの存在」

条件3「複雑な事情の存在」

①完全にあてはまる。

②いる。

③複雑な事情は考えていない…

 

てっきり、主人公の成長に焦点を当てたものが「難直凡」と思っていたがそうでもないらしい。「難直凡」のキモは視聴者の共感を得られる「凡人」が説得力のあるストーリーラインで緊迫した状況に追い込まれ、力を出しきること。

こうして見ると、3つの条件をしっかり満たす「金の羊毛」が相応しい気がしてくる。次は「金の羊毛」モノを見てみるか…