葛藤① 恋愛・ラブコメ
ジャンル:恋愛・ラブコメ
タイトル:でかいトライアングル
本当なら今すぐ彼女に想いのたけを伝えてしまいたい。
しかし、それはできない。
なぜなら僕と彼女の関係はストーカーとストーキング被害者に過ぎないからだ。
時間は刻々とすぎていく。
僕はどうすればいいんだ。
ストーキングの一環であることに気づく。彼女もまた、ストーキング行為を行っている。相手はイケメンの先輩だった。
周囲が騒ぎ始めた。彼女が先輩に告白をするらしい。
僕は決めた。勇気を出して、この恥ずかしい動画で彼女をユスるんだ。
彼女の告白は失敗し、僕の決意は空振りに終わる。
意気揚々と彼女へのストーキング行為を再開する僕は気づかない。
背後の暗がりで荒い息を潜める男。イケメン先輩の熱視線が自分に注がれ続けていることを。
リライト①
問題点:動機と決断にブレ。主人公の行動が結末に影響していない。
タイトル:見つめ合わない2人
本当なら彼女をストーキングし続けたい。
しかし、それはできない。なぜなら彼女が警察に相談を始めたからだ。
時間は刻々とすぎていく。
僕はどうすればいいんだ。
僕が好きなのは彼女をストーキングすることで、付き合いたいとかそういうわけではない。ストーキングという行為事態に熱意を持ってやっているのだ。
周囲が騒ぎ始めた。学内の話題はストーカーのことで持ち切りだ。
明確な証拠となる被害は無いとはいえ、彼女は美少女だ。美少女に対して警察はワンランク上の対応をとる。捕まるわけにはいかない。
僕は決めた。勇気を出して彼女に告白しよう。
「お願いします! これからもストーキングを続けさせて下さい!」
「いいでしょう。でも1つ条件があるわ」
数日後、路地裏の物陰にはイケメンの先輩を彼女と共にストーキングする僕の姿があった。誰かが言った。共に1つのものを見据える2人の絆は互いに見つめ合う2人のそれよりずっと強い。
「イケメン先輩、いいケツしてますよね」
「あなたもわかってきたわね」
設定追記
主人公は母親と生き別れていてヒロインの後ろ姿に母親を見たというのはどうだろう
「母親に会いたい」が原始的な欲求になりうるか?