ジャンル:現代物語
タイトル:きのたけ小話
飲み屋のカウンターで二人の男が言い争っている。
Aさんの意見はこうだ。
「お前きのこ派? 信じられない。タケノコこそ至高」
Bさんの意見はこうだ。
「これだからタケノコ厨は。キノコの曲線美がわわからんのかこのカワカムリめ」
そのとき、こんなことがあった。
店主が仲裁に入ったのだ。
「このきのたけ混ぜご飯を食べて仲直りして下さい」
店主はしたり顔でそう言った。
二人はご飯を完食した後、ハモって店主にこう言った。
『そういうことじゃねーんだよ!』
その後も二人は仲良く喧嘩し続けた。