のーたいとる

KADOKAWA✕はてな より今冬リリース予定の新・小説サイト http://kaku-yomu.kadokawa.jp/ 第一回のコンテストに参加するための準備ブログ。習作、雑記などをアップ予定です。

主人公に猫を救わせる

わたキモ、ストーリーボードの最初にある部分を見て愕然とする今日このごろ。

そこにはこう書いてある。

「ネット ブルセラ パンティ買えない」

要約すると、

「主人公はネットのブルセラショップで使用済みパンティを購入しようとするが、金が無くて買えない」

というシーンである、ということだ。

うんうん、主人公の金の無さとキモさが伝わってくる良いシーンだね。

てなると思ったのか過去の俺は。全く好感が持てない!

となると、主人公のいいところを早めに見せるか、魅力的な部分の一端でも見せないとマズイ。あるいは主人公よりも最低なクソ野郎を出して主人公の株を相対的に上げるかだ。

 

ともあれ主人公の良かった探し。

のび太のように、欠点だらけでも魅力的な主人公にすることはできるはず。

じゃあまずはのび太のいいところといえば…

あやとりが上手。射撃がすごい。

この辺はアクセントにすぎない気がする。

のび太の魅力は、いじめられっ子で、勉強も運動もできなくて…それでも楽観的なところじゃあないだろうか。もっと言えば、自分勝手なところ。

だからこそガキ大将のジャイアンと対等に付き合えるし(少なくとものび太の主観的には)しずかちゃんに恋もできるし、あまつさえ、スカートめくりとか風呂覗きとかするんだぜ。

つまり、欠点に縛られない精神性。欠点で読者を共感させて、そのキャラが自由に動いていることで読者は胸のすく思いをする。・・・ここまで考えてドラえもんを見たことはないけれど。

 

じゃあキモくて金のないおっさんは?

キモい、さらに金が無い上で…ふてぶてしければどうだろう?

彼はキモくて金がないことを気にしていない。だってキモくて金がないことで、誰にも迷惑をかけていないから。

つまり…「キモくて金が無いのに、自由に生きるおっさん」?

具体性に欠けまくるが、これは面白いかも。

プロット分析

タイトル:ソウ

ジャンル:家の中のモンスター

ログライン:気ままだが実りの無い暮らしに嫌気が刺した便利屋バルは相棒のアールとともに陸の孤島の集落を出てビクスビーに行こうとするが、その最中に地中の化物グラボイズに出くわし撃退するも、地震学を学ぶロンダにまだ3匹の化物がいることを知らされた彼は殺される前に、打開策を見つけ、グラボイズを撃退しなければならない。

 

1 オープニングイメージ(1):

ローレンスとアダムは死体を中心に部屋の対角線上に鎖に繋がれている。

2 テーマの提示(5):

「なぜ我々がここにいるのか 考えないと」

3 セットアップ(1~10):

ローレンスはアダムに自己紹介し、彼にもそれを促す。

4 きっかけ(12):

テープレコーダーを再生し、ローレンスは6時迄にアダムを殺さないと妻と娘が殺されることを知る。

5 悩みのとき(12~25):

ローレンスの回想によるジグソウの説明。糸ノコギリで自分の足を切り落せば脱出できるが・・・

6 第一ターニング・ポイント(25):

ジグソウの説明から、彼らは殺人鬼が自分たちに命をかけたゲームをさせようとしていることを悟る。

7 サブプロット(30):

ローレンスを容疑者だと疑っていた刑事が、ジグソウを追いつめるが、喉を切り裂かれ相棒を殺される。

8 お楽しみ(30~35):

地下室の二人はジグソウから与えられたヒントを元に新しい事実を発見していく。

9 ミッド・ポイント:

ローレンスはアダムに捕まっている家族の写真を見せられ、家族に危機が迫っていることを知る。

10 迫り来る悪い奴ら(55~75):

ローレンスはアダムを殺したふりをしてジグソウを出し抜こうとするが・・・失敗。

11 全てを失って(75):

ローレンスはアダムに不貞の現場を押さえられていた事を知る。

12 心の暗闇(75~85):

ローレンスは状況を嘆く。

13 第二ターニング・ポイント(85):

アダムの写真から、ジグソウの正体がゼップであることに気づくローレンス。逃げ出す妻と娘。刑事はゼップを追うが、撃たれて死ぬ。アダムは狂気のままに自らの足を切り落とし、アダムを殺すために死体の銃を取る。

14 フィナーレ(85~110):

ローレンスはアダムを殺すふりをしていただけだった。地下室に来たゼップをアダムが殺し、ローレンスははいずって助けを呼びに行く。しかし、テープレコーダーからゼップもまた犠牲者であることが明かされる。

15 ファイナル・イメージ(110):

死体(ジグソウ)が起き上がり、アダムの前から去っていく。ゲームオーバー。そう言って扉を閉める。

プロット分析

タイトル:トレマーズ

ジャンル:家の中のモンスター

ログライン:気ままだが実りの無い暮らしに嫌気が刺した便利屋バルは相棒のアールとともに陸の孤島の集落を出てビクスビーに行こうとするが、その最中に地中の化物グラボイズに出くわし撃退するも、地震学を学ぶロンダにまだ3匹の化物がいることを知らされた彼は殺される前に、打開策を見つけ、グラボイズを撃退しなければならない。

 

1 オープニングイメージ(1):

バルは車の日除けに憧れの女性の写真(アイドル?)を入れている。

2 テーマの提示(5):

バル「おまえは気まぐれでいけねえ」「俺なんて3日先のことを考えてる」

3 セットアップ(1~10):

バルとアールは便利屋として陸の孤島の集落で働いていることに嫌気がさし、集落を出ていこうとする。

4 きっかけ(12):

謎の生物に殺された死体を発見、集落を出る道は塞がれている。

5 悩みのとき(12~25):

集落の人々と話し合い、どうするか検討する。

6 第一ターニング・ポイント(25):

バルとアールは馬を使ってビクスビーに助けを求めるために出立する。

7 サブプロット(30):

ロンダとアルの関係はどうなるのか?

8 お楽しみ(30~35):

地中から這い出る化物に殺されていく住人たち。

9 ミッド・ポイント:

化物の一匹を殺すことに成功。しかしロンダから残り3匹いることが教えられる。

10 迫り来る悪い奴ら(55~75):

集落に戻って住人たちにそのことを告げる。3匹の化物は徐々に知恵をつけ始め、一人ずつ住人を食い殺していく。

岩場に追い詰められ、サバイバリストのバートとケンカになる。

11 全てを失って(75):

爆弾を使って一匹を撃退するが、最後の一匹の反撃にあい殆どの武器が失われてしまう。

12 心の暗闇(75~85):

地面の上で音を立てられずに立ち尽くすバルとアール。

13 第二ターニング・ポイント(85):

バルは最後の爆弾をその場しのぎでなく、化物に決定的なトドメをさすために使うことを決意。

バル「岩へ戻れても3日で死んじまうぜ」

バルとアールの役割が反転する。

14 フィナーレ(85~110):

最後の爆弾を使って化物を断崖絶壁から落下させて殺す。

15 ファイナル・イメージ(110):

バルは日よけの女性の写真を捨て、ロンダにキスをする。

プロット分析

タイトル:バック・トゥ・ザ・フューチャー

ジャンル:金の羊毛

ログライン:うだつの上がらない父親や口うるさい母親に囲まれたマーティは、友人ドクの発明で過去の世界にタイムスリップしてしまうのだが、過去のドクに出会い、現代に戻る前に両親の仲を取り持たないと消滅してしまうことを知った彼は、父親のジョージにビフを倒させて両親をキスさせなければならない。時計塔に雷が落ちる、たった一回の現代に戻るチャンスの前に。

 

1 オープニングイメージ(1):

父の上司ビフが車を壊したせいで、マーティはデートに行けなくなる。

2 テーマの提示(5):

「きみはものにならん そう言われたら?」

3 セットアップ(1~10):

マーティは自分を信じてくれる彼女を持ちつつも、口うるさい母親やうだつの上がらない父親に辟易し、自分自身もギタリストとして大成することを諦めかけている。

そこに友人ドクから新しい発明の連絡が入る。

4 きっかけ(12):

ドクがテロリストに撃たれる。

5 悩みのとき(12~25):

デロリアンでテロリストから逃げるマーティ(140キロまで速度を上げるか?)

6 第一ターニング・ポイント(25):

マーティはアクセルを踏み抜き、タイムスリップする。

7 サブプロット(30):

過去の父母に会い、父親のかわりに母親に惚れられてしまう。

8 お楽しみ(30~35):

過去のドクと出会い、未来に戻る算段をする。

9 ミッド・ポイント:

ドクから父母をくっつけないと消滅してしまうことを聞いたマーティはその算段を邪魔するビフを殴って出し抜くが、それは母親がよりマーティに夢中になるきっかけになってしまう。

10 迫り来る悪い奴ら(55~75):

ドクがテロリストに殺されることを教えようとするが、ドクは聞こうとしない。

パーティで父に母を口説かせるつもりが、ビフが現れる。

11 全てを失って(75):

ビフに母親を奪われてしまう。

ドクは手紙を破いてしまう。

12 心の暗闇(75~85):

父が母にキスをしないため、消滅しそうになる。

13 第二ターニング・ポイント(85):

父が勇気を出してビフを殴りつける、またダンスを共にすることで母と父は結ばれ、マーティの存在は保たれる。

マーティは現代に戻る時間を早めてドクを救うことを決意。

14 フィナーレ(85~110):

現代に戻ったマーティ。ドクは防弾チョッキを来て助かり、未来へ。

過去に勇気を出した父は成功し、母はマーティの女性関係に寛容になっていた。

15 ファイナル・イメージ(110):

ピカピカの4WDでデートに!・・・行こうとしたところをドクに捕まって2へ続く。

アイデア 願望機

「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」

アーサーCクラークの引用されすぎて擦り切れてボロボロになっている3法則の一つ。

ここに勝手に後の文章を付け足すならば・・・

「魔法は特権階級に独占され、さらに優れた魔法は隠匿される」

例えば核兵器

例えばクローン技術。

フィクションに限った話であれば・・・

タイムマシンとか・・・?

まあともあれ「偉い人達が、秘密の技術をみんなに隠しているんだ」というのは

SFフィクションを書く上では説得力の後押しをしてくれる法則だと思う。

 

「願望機」は機械でよくない? と思ったので思考実験。

シュタインズゲートでやっていた「家電」と「タイムマシン」の組み合わせなどは親しみやすいかもしれない。

つまり「願いを叶える◯◯」となるか。

願いを叶える冷蔵庫

願いを叶える電子レンジ

願いを叶える電子ジャー

願いを叶える液晶テレビ

願いを叶えるドラム式洗濯機

願いを叶えるハードディスクブルーレイレコーダー

願いを叶える吸引力の落ちないただ一つの掃除機

願いを叶える願いを叶える食器乾燥機

願いを叶える電気毛布

願いを叶えるシステムキッチン

 

どれもピンと来ない。

というか上記のモノたちは100年前の人からしたらホントに魔法で、すでにそれぞれ「食品を長期保存したい」とか「コメを手軽に炊きたい」とかいう願いを叶えたアイテムなんだよなあ。

ドラえもんの道具しかり「◯◯したい」という欲求にピンポイントで応えるアイテムの方が面白いのかもしれない。

アイデア ライバル

「キモくて金のないおっさん」のライバルとして登場させるキャラの設定は「自分の欲望に忠実な完成された壮年」としてきたが、より対比を際立たせるならば「壮年」の部分を「青年」あるいは「少年」としてもいいかもしれない。
例えばライバルは過去に一度願望機を巡る戦いに勝ち抜いていて、そこで「若返り」を願ったとかすれば…?

願望機は猿の手のごとく願いの代償を要求するので、この場合は「若返りが止まらない!」とかだろうか。そのまま生きていればどんどん若返っていき、幼児になり赤子になり胎児になり消滅してしまう。

とするとライバルは今回の戦いで「若返りの停止」あるいは「不老不死」を願うとか…
うーん敵役としてはちょっとショボい。ラスボスならもっと自分勝手な願いで人類みんなに迷惑をかけないと。
主人公の願いが「過去に戻って人生をやり直す」だから、同じような願いを叶えた敵が破滅するって構図は悪くないんだけどな…。

うーむ色々わからなくなってきた。何か一つ設定が決まれば他も連鎖的にはまっていく気がするんだけど。

プロット分析

タイトル:インディ・ジョーンズ 失われたアーク

ジャンル:金の羊毛

ログライン:考古学者であり冒険家でもあるインディは国からの司令でアークを追い求める冒険の中ナチスの後ろ盾を持つルネと対立する。

 

1 オープニングイメージ(1):

インディは洞窟から探しだした黄金の像をルネに横取りされる。

2 テーマの提示(5):

「マリオンか、アークか二つに一つだ」

3 セットアップ(1~10):

インディは冒険家であり、考古学の教授でもある。

4 きっかけ(12):

陸軍からの司令でアークを見つけることを依頼される。

5 悩みのとき(12~25):

冒険の準備中、マーカスにこの冒険が危険であることを告げられる。

6 第一ターニング・ポイント(25):

アークは長年追い求めてきたインディの大きな目標の一つだ。彼はすぐにネパールに立つ。

7 サブプロット(30):

かつての恋人マリオンの酒場を尋ねるインディ。目的は彼女の持つラーの杖飾り。昔のことで険悪な感じの二人。

8 お楽しみ(30~35):

マリオンを襲うナチスのエージェントとの戦い。サラーとの発掘の計画。マリオンは殺されてしまう。(かのように見せかける)

9 ミッド・ポイント:

ラーの杖飾りを使ってアークを見つけ出し、ナチス軍を出しぬいて船でアークの移送にかかる。実は生きていたマリオンも取り戻す。

10 迫り来る悪い奴ら(55~75):

軍艦でインディの船を襲うナチス軍とルネ。

11 全てを失って(75):

アークとマリオンを再び奪われてしまう。

12 心の暗闇(75~85):

船長「インディは俺が殺したよ」

13 第二ターニング・ポイント(85):

「取引しよう。アークはくれてやる、だがマリオンは返してもらおう」

14 フィナーレ(85~110):

歴史的価値のあるアークを破壊することができなかったインディはマリオンとともにとらわれの身に。

アークの開封がされるが、ルネとドイツ軍はアークから溢れるエネルギーに焼きつくされてしまう。(この辺は意味がよくわからない)

15 ファイナル・イメージ(110):

国に持ち帰ったアークの扱いについて理解を得られず愚痴るインディ。

彼をマリオンが慰める。(アークではなくマリオンを選んだインディは彼女の心を手に入れる)